体を守る健康知識に関連するcolumnです。

現代社会と身体活動 (2019.11.23)

現代社会と身体活動

 

人類が誕生した数十万年の歴史の中で、日常生活の中で身体活動が最も少なくなったのは現代である。人類は、体の各部を巧みに動かすことによって、長い年月を費やし、猿からより高度な動きのできる人類へと進化してきた歴史を持つ。

 

人類が自分の足で歩かなくなくなって良くなった背景は様々な発明(自動車や飛行機等)がある。また、家電の開発により家事も機械に任せることができるようになった。しかし、これらの便利さは、その代償として運動不足という弊害を生んだ。健康や体力を維持するためには、年齢・性別・体格に応じた運動が必要である。

 

現代社会においては、機械化が進むことで運動習慣の実態は大きく変わってきた。2016年に厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」の結果によると、週2回以上かつ1回30分以上の運動を1年以上持続した運動習慣者の割合は、下表のように男女とも70歳代で最も高い。一方、20~50歳代では運動習慣のある者の割合が低い。

日本では運動習慣者の割合が低いため、1989年に「健康づくりのための運動所要量」を策定した。また、1993年にはより体を動かすことの重要性を理解してもらうことを目的とした「健康づくりのための運動指針」を策定した。しかし、人口高齢化の急速化に伴い、生活習慣病患者の増加やその重症化などの結果として、介護保険財政などにも影響を与える状況になった。これらを踏まえて2006年に新たに「健康づくりのための運動指針2006」を策定した。そして、2013年には「健康づくりのための身体活動基準2013」を発表し、運動だけでなく家事や通勤などの生活活動にも重点を置き、国民が意識してアクティブな生活を心掛け、身体活動全体の底上げを図ることとした。

 

厚生労働省が打ち出した「21世紀における国民健康づくり運動」は、健康づくりのための指針である。いわゆる「健康日本21」においても、身体活動・運動は健康に関する重要課題の1つとして取り上げられた。それによると、「国民の身体活動や運動についての意識や態度を向上させ、身体活動量を増加させること」が目標とされた。2013年からスタートした「健康日本21(第二次)」においては、それまでの取り組みの現状を評価した上で、日常生活での歩数の目標値(男性9,000歩/日、女性8,500歩/日)などが具体的に掲げられている。

当社の事業内容